左官伝統工法洗い出しの玄関です

とても豊かな表情をしています。

セメントと砂と化粧砂利が完全に硬化する前に

表面に浮き出てくる水分を洗い出して仕上げる工法は

まさに文字通り「洗い出す」

日本の伝統技術です。

洗い出すタイミングが早いと

表面が凸凹になってしまい

遅いと硬化してしまう。

うまく砂利を表面にだして表情をつけるには

材料の分量の適切な測り

表面のセメントを洗い出す技術と

種石をしっかり詰めて塗りつける技術が伴います。

何より難しい所は洗い出すタイミングの見極めです

最後に表面を専用の高圧洗浄機で洗い出すと

見事に石が浮き出てくるのです

豊かな石の表情です。

この様な技術を持った職人も

だんだん少なくなってしまいました。

昔からの技術を今に伝える

これもMUSUBIで伝えたい事です

こんなエピソードに出会いました。

ここで靴を脱ごうとした小さな男の子

「ママ！石がお靴にあたるよ」

とにっこり微笑んでいました。

石から感じた感触

五感を揺さぶるものが

MUSUBIの家にはつまっています

小田部　久子